いろは歌

いろはにほへとちりぬるを
わかよたれそつねならむう
ゐのおくやまけふこえて
あさきゆめみしゑひもせすん


色は匂へど散りぬるを
我が世誰ぞ常ならむ
有為の奥山今日越えて
浅き夢見じ酔ひもせず


香り高く咲き誇る桜の花もやがては散ってしまう。
桜の花と同じように、この世の誰もが
永遠に生き続ける事はない。
無常の現世という奥深い山を今日越えて、
悟りの世界に行きつけば、
儚い夢を見ることなく、
現世に酔いしれることもない安らかな心境である。


無常な人生を一生懸命生きて、年齢を重ね、
人それぞれに色づいた自分の花を咲かせ、
喜びに満ち溢れた満開の人生を歩もう。

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